日立製作所は28日、上場連結子会社5社を完全子会社とするために、TOB(株式公開買付け)を行うと発表した。期間は8月20日から10月8日まで。
対象となる5社は、日立情報システムズ、日立ソフトウェアエンジニアリング、日立システムアンドサービス、日立プラントテクノロジー、日立マクセル。グループ各社内で重複や分散する事業を見直し、インフラ事業に経営資源をある程度集中させて建て直しを図り、安定した収益基盤を目指す。日立製作所は今年4月から6月期の連結決算は最終損益が826億円の赤字となり、早急な対策を望む声がグループ内外から出ていた。
TOB価格は、日立情報2900円、日立ソフトウェア2650円、日立システム2150円、日立プラント610円、日立マクセル1740円とそれぞれなっている。TOB成立後にいずれも上場廃止となる。