シンガポールの高級リゾートホテル「アマンリゾーツグループ」が2015年9月に、京都市に旅館をオープンすることが27日、日経新聞の報道でわかった。日本では14年予定の東京に次いぐもので、客室数は21室、海外富裕層の取り込みを狙う。場所は鷹峯(たかがみね)。
鷹峯は、京都市街とは一線を画する洛北の山間エリアで、紅葉も美しく、光悦寺など古い京都の風情を残す場所。アマンらしさを体現できる立地であり、以前からこの立地での進出にこだわってきた。アーバンコーポレイショングループ傘下のファンド会社と取得を進めてきたが、同社の経営破綻で長引いたが、ようやく念願の京都進出がかなう。
アマンは、ザガットサーベイ世界のトップホテル「リゾート&スパトップホテルチェーン&グループ部門」1位など多くの賞を獲得しており、日本人富裕層の利用者も多い。ホテル業界の関係資料によると、リピーターの約2割が日本人だという。
日経新聞によると、京都市北区の鷹峯地区に約2万5000平方メートルの土地を取得したといい、ここに低層の宿泊棟4棟と、建物6棟を建てるという。延べ床面積は約3400平方メートル。
今後は京都市内に海外資本の高級ホテルのオープンが予定されており、国内資本のホテルを巻き込んで激しい戦いが予想される。主なホテルの開業予定は次のとおり。
2014 リッツカールトン 二条 2月7日開業
フォーシーズンズ 東山 冬開業
2015 アマンリゾーツ 鷹峯 9月開業