Bitcoin発明者「中本哲史」1000億円長者に

 仮想通貨Bitcoin(ビットコイン)の発明者である「中本哲史」氏が、ビットコインで初めて10億ドル長者(ビリオネア)になった可能性が高くなった。今年、最もホットな投資手段の一つとなったビットコイン界隈から、初のビリオネアが日本人となった。

 2009年1月に中本哲史氏が発明した、国や中央銀行などの発行体を持たない仮想通貨ビットコインは、かつては1コインが1ドル未満であった。しかし、現在では、相場は1コイン=1000ドルを超えるほどに加熱している。

 中本氏という名前も仮名であり、その正体は一説では京都大学教授の望月新一氏ともされる、望月氏は、数学の世界では未解明にして最も重要だとされる「ABC予想」を解明する論文を発表したことで知られる。

 さて、その中本氏だが、ロシアメディアの「ヴォイス・オブ・ロシア」によると、ビットコインでは3万2000ブロックを生成。これは162万4250ビットコインに相当するのだが、現在までの100万ビットコイン以上は手元に眠っているとされ、計算上は時価で10億ドルを超えることになる。

 ビットコインは、新規コインを生成しようとする人数の増減の度合いによって、常に変わっていく複雑なモデルとなっている。ブロックの演算処理能力と、需要によって増える速度は変わる。また、4年経過で一定数のコインの額が減少する。
 
 ビットコインを入手する方法としては、サービス対価として得るか、新規にブロックを生成するか、採掘を行うか、あるいは市場から購入するか、ということになる。

 価値の減少については、同じくビットコインで1億円以上の儲けを出した34歳の投資家ロジャー・ヴァー氏が3日、CNBCに出演し、「これで金持ちになったとは考えていない。普通の銀行口座よりもより流動的だから」とこたえている。

 このように、需要が増え続けていくことができなければ思わぬ下落を招くことになる。

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