アメックスセンチュリオン(ブラック)、私はこうして入会した

 アメックスセンリチュリオン(ブラックカード)はいまだに謎の多い領域で、もしかすると、保有者さえもまだ全貌を知らないのかもしれない。最大の謎の一つに、どうすれば、インビテーションが届くのかというものがある。過去にゆかしメディア読者からも質問が寄せられたことがあるほどだ。今回は、実際にホルダーである40代社長に疑問を解き明かすべく話を聞いた。

入会条件は謎のセンチュリオン

 スニーカーにトレーナーというごく軽装で待ち合わせ場所に現れた一人の男性。この男性が今回登場してもらうことになった、東京・港区在住の会社社長・田中一郎さん(仮名、40代前半)のアメックスセンチュリオンホルダーだ。


 「クレジットカードは第三者による信用格付けによるものなので、たとえ相手との見えないヒエラルキーがあっても、ある程度のギャップを埋めてくれると思います。(飲食店などの)支払いの時などは、どうしてもチラッと見てしまいますよね。その時に『こいつは何かに秀でているのではないだろうか』と見られることもあります」

 読者のみなさんも、日常の支払いの場所などで実際にアメックスセンチュリオンカードを見たことがある人もいるだろう。このカードの存在を知っている人ならば、見れば、ホルダーに対して一目置くこともある。

 本当の意味で切り札となる一枚なのだが、日本国内はもとより、世界でも会員数は非公開。さらに入会条件も公表されておらず、例えばJCBの最上位カード「ザ・クラス」は年収1500万円以上とも言われることがあるが、アメックスプラチナやセンチュリオンにはそうした基準さえ明示されていない。では、どうすれば、入会できるのだろうか。

 アメックスではまずその前に、グリーン、ゴールド、プラチナというマイナーリーグからの昇格の道をたどっていかなければならない。センチュリオンは1日にしてならずということで、その下のグレードの説明から入る。

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