原因は「夫に内緒の借金」? 退職後のプランの話できず

 米生命保険大手プルデンシャルグループは、40歳以上の女性の退職金など老後のマネープランの調査を行い、40歳以上の夫婦の5組に1組(19%)は、退職後のお金のプランについて話し合った経験がないことが明らかになった。その理由は、どうやら、夫に内緒で作った借金が一因のようだ。


 同社の退職アドバイザーによる面談などでは、過去5年間で約2割の夫婦(カップル)がまったく退職後の年金や退職金などのプランをまったく話し合ったことがなく、過去に1、2度程度の話し合いをした人の割合も少ない。話題として多いのは、家庭の問題が33%、家事が27%、政治と宗教など10%。これらで7割を占めてしまう。

 では、なぜ退職後の金銭的なプランの話をしようとしないのか。調査の中にその一つのヒントがある。

 それは、金銭面で、女性が最も高い満足度を感じていることが、借金をいかに減らすかということらしい。

 女性全体の22%が何らかの内緒の借金があり、平均額として約7800ポンドを隠しているのだという。つまり、夫の知らない間に作った借金が、バレる前に返済して身軽になっておきたいといっても言い過ぎではないだろう。

 また、別の口座を保有している夫婦も23%おり、夫婦が別々に投資などを行っているケースも約3割に及んだ。

 お互いが、お金の話に立ちいらないことが半ば、夫婦のルール化されているような面があり、金銭的な将来についての認識も違う。男性が退職後に必要であると考える年間の生活費は3万2000ポンド。対して女性が想定する金額は3万5100ポンドと、夫を上回っているのだ。

 同社のヴィンス·スミス·ヒューズ氏は「会話を回避することは長期的に大きな問題を引き起こす可能性がある。そのため退職後の計画について、オープンにして頻繁に会話を持つことが大切」だとしている。

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