首都圏マンション市況、2006年以来の好況

 不動産経済研究所が発表した11月のマンション市場動向調査で、首都圏の新規発売戸数は前年同月比22.3%増の5006戸と7カ月連続で増加し、契約率も79.6%と高く、10カ月連続の70%超えとなった。価格は微落の4967万円だった。超高層物件、いわゆるタワーマンションは、25物件、1043戸(28.6%増)で、契約率は81.7%。需要、供給ともに底堅い結果となった。

 調査によると、1戸あたり平均価格は4967万円で、前年同月比では37万円(0.7%)のダウン。平方メートルあたりの単価は2.7万円(3.7%)のダウンとなっている。都心部の物件が郊外に比べて少なかったこともあり、単価ダウンとなった。

 また、実際の売れ行きを示す契約率も2カ月連続で8割を下回ったものの、業界が好調の目安とみなす70%を超えていることから、まだまだ需要の底堅さは無視できない。

 11月は年収1000万円前後のクラスのアッパー層向けのプレミスト渋谷宮益坂1期(渋谷区、35戸、平均5455万円)が発売され、即日完売に。他には、億ションのザ・レジデンス三田2期(港区、25戸、平均1億1578万円)も同様に、即日完売となった。

 一方、関西圏の契約率は76.0%で、これで70%以上が21カ月連続となった。ただし、大阪市内の物件の減少によって、価格と単価がダウンしている。

 前年同月比で、平方メートル単価は1.8万円(3.5万円)ダウン。1戸あたり単価は133万円
(3.6%)ダウンした。

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