松本人志氏「まるで脱税してるみたい」高額納税者発言

 人気お笑いコンビ、ダウンタウンの松本人志さん(50)が自身のツイッター上で「タレントの高額所得を取り上げる前に高額納税者だと知れ。。。」とつぶやき論争になった件で、「こういう物の考え方がありますよ、ということが言いたかった」との真意を明かした。また、現在の所得税の累進課税の最高税率が高くなれば「勤労意欲がなくなるやろうね」とも語った。

 松本さんは16日深夜放送のフジテレビ系「ワイドナショー」に出演し、つぶやきの真意について説明を加えた。「タレントの高額所得を取り上げる前に高額納税者だと知れ。。。」なるツイートは確定申告前ということもあり、様々な方面に波及し、瞬時に2000件以上のフォローを集めた。

 「お金を稼いでいる人は悪いみたいな風潮があって、一方で、必ずといっていいほど高額納税者なんですよと、物の見方の一つとして提示した。俺のことを行っているのではなく、客観的に言っている。考え方が広がればいいなと。ヤフーニュースにあげられるやろうなと思ったら、きっちり上げられて」


松本人志さん
 国税庁から過去に公表された高額納税者のデータによると、最終発表となった2005年度分の松本さんは、納税額が1億738万円。ここから推定した収入額は約3億円くらいではないかと見られる。また、これまでの納税額の累計では、明らかに数十億円を納めているのではないかと思われる。

 その感想として「税金払うのあたりまえじゃボケ、とか来るんですよ。こえぇ~。税金払いたくないとは言っていないし、まるで僕が脱税しているみたいになってるし」と語った。

 その上で高額納税者らしく「(税金として)50%も持っていってるんですよ。だから、お金もらうと半分で考えるクセがついていて、さすがに税金がこれ以上になると、勤労意欲がなくなっていくやろうね」という考え方も示した。

 年収が1800万円以上の人は累進課税で所得税と住民税を合わせて50%を持っていかれてしまうので、松本さんは長年のそうした金銭感覚が身についているようだ。

 SMAP中居正広さん(41)は課税に対して、「贅沢税はあってもいい。たとえば100万円の時計が110万円でも買いたければ買うし。お金持っている人の高い買い物で、税金を高くするのはいいよね」という考えを述べた。

 著名クリエイター、箭内道彦さんは「稼いでいる人はヒーローで、僕らに色々なものをくれる鼠小僧、タイガーマスクであり、そう(いう考え方に)なるだけで違う。お金を稼ぐのはいけないことじゃない」とした。

 まさに、富裕層、高額納税者が集まった席ならではの会話となった。鼠小僧、タイガーマスクが世の中に増えるのは悪いことではない。

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