昨年2013年は、仮想通貨「Bitcoin(ビットコイン)」への投資機会を求めて、著名個人投資家や機関投資家まで乗り出してきて、1000ドル以上の値を付ける大相場を形成した。今年2014年も、その流れは大筋で変わりそうになく、米国では、あるヘッジファンドがビットコインのトレーダーの採用募集を行うほどになった。業界としては、ブームを象徴するような
動きではある。
昨年は、南欧のマルタ共和国のファンド会社が運用するビットコイン専門のファンド、Exanteが4847%という、業界始まって以来の驚異的なリターンをあげるものが現れたりしたが、今年に入り、米大手ヘッジファンドのフォートレス・インベストメントが、ファンドを立ち上げる準備をしていることも報じられたばかり。
そんな也先に、米国のヘッジファンド業界リサーチ会社Glocapの求人サイトで、1月2日から、その募集が始まっていた。募集しているのは、サンフランシスコに拠点を置くヘッジファンドで、会社名は明らかにしていない。もちろん、この会社がフォートレスかどうかは定かではない。
職種(肩書)としては、ジュニア・ビットコイン・トレーダーということらしい。
サイトの募集の用件によれば、トレードなども行うが、投資家向けのレポート作成などその他の作業が主な業務となりそうだ。次のような記述もある。
・週末や深夜、早朝の勤務もあり
・市場の分析スキルに長けている
・エクセルのスキル
・会計知識
・ヘッジファンドでの勤務経験は優遇(こだわらない)
・経済学修士、会計、経営、化学などの専攻は優遇(こだわらない)
今後は参入に乗り出してくるヘッジファンドも現れそうで、2014年も投資ジャンルとして注目されることに違いないだろう。
ただし、インド政府が取引所を閉鎖、中国でも人民銀行が決済をできないよう呼び掛けたりするなど包囲網も広がっている。日銀の黒田総裁も動向を注視しているという発言をしている。
今年はどのような新しい動きが出てくるのか、注目だ。