高ストレスの職業と低ストレスで高収入の職業

 最もストレスが大きくなる職業は何か。米求人情報サイトのキャリアキャスト・ドットコムが発表したランキングによると、1、2位が入隊軍人で、3位消防士、4位パイロットとなり、命の危険を伴う恐れのある職業が並ぶ結果となった。

 この調査は同社が毎年行う恒例のもので、200の職業を調査対象として、11個のストレス要因をポイント化して、ランキングしている。上位陣では年収1000万円以上の将官、パイロット
もあれば、下士官、消防士は低年収となっている。身分保障はあっても、生死にかかわるだけにストレスの大きさはかなりのものである。

◆最もストレスの多い職業(ストレス係数、平均年収)

1 下士官 84.72 302万円
2 将官  65.54 2059万円
3 消防士 60.45 474万円
4 パイロット 60.28 1197万円
5 イベントコーディネーター 49.93 480万円
6 広報部門の幹部 48.52 568万円
7 企業幹部  47.46 1763万円
8 新聞記者 46.75 376万円
9 警察官など公務員 46.66 579万円
10 タクシー運転手 46.18 239万円


 入隊軍人で言うならば、2011年3月の東京電力福島第一原発事故で、「トモダチ作戦」で派遣された米兵8人が、被ばくしたとして同社を相手取って約120億円の損害賠償を求めて、サンディエゴの米連邦地裁に提訴したこともあった。いつどこで、身に何が降りかかるのかわからない危険がある。

 また、ランキング内で米国内での事情を反映しているため、日本には必ずしもあてはまるものではないが、特に8位の新聞記者は事情が大きく異なる。

 全国紙では朝日新聞で平均1287万円、日本経済新聞で1284万円となる。地方紙でも中日新聞、中国新聞、西日本新聞など有力ブロック紙は40歳をすぎれば1000万円前後になる。日米ともに同じなのは雇用市場だけで、ランキングの中で唯一募集枠を減らしている。

 ちなみに、同社が昨年発表した最も良い職業ベスト5も紹介しておく。 
1 保険数理士  16.00 956万円
2 バイオ工学者 16.00 893万円
3 ソフトウエアエンジニア 12.00 935万円
4 聴覚学者   9.00  714万円
5 FP  19.00 1124万円

 どれもストレス係数が低い上に、年収も高いことがわかるだろう。ちなみに年収1000万円のビジネスマンがお勧めしたい就職先には、三菱商事が3年連続1位に選ばれていた(ビズリーチ調べ)。

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