ヘッジファンドなどのオルタナティブ投資運用業界では、女性が最高投資責任者を務めるヘッジファンド運用会社の方が、市場平均や男性運用者のファンドに比べて相対的に高いリターンをあげていることが、調査会社ロススタインカスの調査結果によって明らかになった。
調査期間は2007年1月から2013年6月までで、女性ファンドマネージャーの平均が6.0%。
S&P500の4.2%、HFRXグローバルファンドインデックスの-1.1%を上回った。
有効回答の女性運用者のヘッジファンドの内訳は次のとおり。
・ヘッジファンド 39.8%
・PE 25.2%
・VC 7.5%
・CTA 0.9%
・投資家 14.3%
・その他 12.3%
運用資産規模としては、10億ドル以上が56.7%と大半を占め、会社設立5年以上が79.9%となっている。
大きな特徴としては、安定していること。最大ゲインをあげた月では、7.3%で、S&P500の10.9%には劣るものの、最大ロスの月では-7.6%で、S&P500の-16.8%よりも小さな傷で済んでいる。
また、月ごとの勝率の比較では62.8%で、S&P500の61.5%を超えている。この結果は、同社の調査では初めて示されたわけではなく、例年、同じ結果が出ている。