太陽光発電、実は西向きが南向きより有利

 東日本大震災による福島第一原発事故をきっかけに、再生エネルギーの買取制度が施工され、太陽光発電の普及は震災前と比較して3倍以上となっている。米エネルギー調査会社ピーカンストリート研究所の調査によると、屋根に設置した太陽光発電のシステムは、南向きよりも西向きの方が効果が高かったという結果が出た。


 ピーカンストリート研究所が、テキサス州オースティンの200以上の一戸建てで行っている調査プロジェクトで、昨年6月1日から8月31日までの間、南向き24戸、西向き14戸、南と西野両方に設置した14戸を対象に調査した。

 その夏場の午後3~7時までの間で、太陽光発電システムの西向き設置が南向きよりも、49%も効率が良かったという結果となった。

 太陽光発電システムへの負荷が効率に影響していると見られるが、同研究所は「すべての地域でこれはあてはまらない」ともしている。また、地域や設置の向きだけでなく、屋根の形や大きさ、メンテナンスの頻度によるコンディションなど様々な要因があるため、一概には言えないようだ。

 一般論では、南向きが有利で、また、東南、南西向きは一日中、太陽光を取り込むことができるために、有利とされている。

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