東京都知事選の告示(23日)を明日に控えて、ほぼ立候補予定者が出そろった模様。本来は国政の課題であるはずの「原発」の是非が争点となってしまいそうだが、各候補予定者の脱原発、推進という観点で分類してみた。
◆脱原発
細川護熙(76)
宇都宮健児(67)
家入一真(35)
◆原発推進
田母神俊雄(65)
◆中間
舛添要一(65)
◆不明
ドクター・中松、中川智晴、五十嵐政一、鈴木達夫、根上隆、平澤求、マック赤坂、ひめじけんじ、ないとうひさお、金子博
※敬称略
しかし、今や「脱原発のカリスマ」にイメチェンした選挙達人の小泉純一郎元首相が参謀となり、「細川推し」をして、脱原発のシングルイシュー選挙を作り出したのだった。
その細川氏、宇都宮氏、家入氏は脱原発を公言、もしくは発言。田母神氏はその対極の原発推進。舛添氏は、長期的に原発依存度を減らす意向だが強いこだわりが感じられないために、ここでは中間派とした。ただし、舛添氏は電力総連の影響が大きい民主党の支持母体である連合との間で、政策協定を結んでおり、表向きに脱原発は公言しにくい状況でもある。
東京都は東電株4267万株(1.20%)を保有する4位の大株主。一定の影響力はあるものの、イチ企業の経営方針や、国政にどこまで反映できるのかはわからない。
2012年に、関西電力の大株主であった大阪府・大阪市は、即原発廃止を掲げて支持を得てきた。しかし、夏場を前にして、老獪な関西電力に抗うことはできなかった。
東京都も、猪瀬・前知事は2012年6月の東電の定時株主総会では、東電病院をネタに揺さぶった。だが、同年暮れに徳州会から5000万円を受け取っていた問題では、その東電病院が舞台となっていたことから、何のための質問だったのか今となっては怪しい。
1年2カ月ぶりとなる都知事選の投・開票は2月9日、行われる。