「愛は金で買える」。さすがに、ここでは通用しないだろう。
香港の大富豪セシル・チャオ氏(77)が一昨年に、5億香港ドルの賞金を出して、愛娘ジジ・チャオさん(34)の結婚相手の男性を募集した。そして、今度は2倍の10億香港ドル(約129億円)を出して再募集をかけることになったのだ。愛娘のジジさんは同性愛者で、すでに長年連れそった女性と結婚している。
香港紙サウス・チャイナ・モーニングポストによると、一昨年に募集をかけてからはかなりの数の男性が集まったそうだが、結果は同じだったそうだ。そこで、父セシル氏は「賞金」の額を2倍にして、約129億円で再募集をかけることに決めたという。
ジジさんと同性愛の「夫」(左)
ジジさんは同紙の取材に対して「ダディがいくらお金の額を増やしたところで、わたしを魅了するだけの素敵な男性が現れるとは思わないわ」と語っている。
香港ではかつては同性愛さえ認めらていなかったが、1991年に犯罪ではなくなった。だが、まだ結婚をすることを許されてはいない。
父セシル氏は「男性と結婚してほしい」を言い続けてきたが、実はこの父もかなりのもの。
香港の社交界きってのプレーボーイとしても知られているのだ。過去には、ガールフレンドの数は1万人以上と吹いたこともある上に、独身でもある。子供はジジさん含め3人。自分の記念館を作ろうという計画も立てているほど自分大好きな困った大富豪でもある。
しかし、さすがの大富豪も、愛娘一人を思い通りに操ることは難しいようだ。最後は金にものを言わせるしか手段はなかったのだろう。しかし、金で幸せを買うことは難しい。