LVMH、2013年通期売上高8%増

 仏高級ブランドグループLVMHが30日発表した2013年通期の売上高は、前年比4%増の291億4900万ユーロ(約4兆円)となった。その前年からの伸びは鈍化したものの、営業利益では欧州で初の60億ユーロ超えを達成し、年間配当を7%引き上げて1株=3.10ユーロとした。

      2012     2013    増減
売上高  281億300万  291億4900万 4%
営業利益 59億2100万  60億2100万  2%
CF   24億7400万  29億5800万  20%

 セフォラなどのセレクト部門の売上高の伸びが最も高く、17%増の89億3800万ユーロ、営業利益では6%増の9億ユーロとなった。マークジェイコブスのコスメラインを独占的に扱うなど、高い伸びを示した。


ルイ・ヴィトンのショーであいさつするマーク・ジェイコブス氏 (2013年10月パリコレ)
 また、2013年LVMHグループで最も大きな話題ともなったのは、16年の長きにわたってルイ・ヴィトンのデザインを築いてきたマーク・ジェイコブス氏がディレクターから離れたこと。そのルイ・ヴィトンだが、新体制でスタートを切り、何とか維持。他のブランドでは、セリーヌが売上高で新記録を更新し、ベルルッティ、ジバンシィ、ケンゾーなどはデザイナーの才能を活かすべく強化を図って今後に期待が集まる。

 営業利益の伸びが最も大きかった、時計宝飾部門はブルガリのラインが貢献し、12%増となった。

 会長のベルナール・アルノー氏は「為替ボラティリティが高く成長が鈍化した欧州にあって、初めて60億ユーロをあげることができた。2014年はさらに、高級ブランド品市場で国際競争力を持ったポジションをさらに確立していきたい」とした。

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