浅田真央、破産危機乗り越えた実家と、姿を消した父

 ソチ五輪で金メダル有力候補のフィギュアスケート女子の浅田真央選手(23)。キャリア足掛け18年の集大成に賭ける国民的フィギュアスケーターを支えてきたのは、ほかならぬ家族の力だ。破綻寸前にいたるまで追いこまれた浅田家。今だからこそ言える自ら姿を消した父親の存在。それらを通して、勝負の世界に生きる家族の在り方をもう一度考えてみたい。

有名ホストクラブ経営、繁盛店に


浅田真央選手
 浅田家は、真央選手と姉の舞選手(25)という、世界的トップスケーターを2人も輩出した「名家」である。フィギュアスケート王国・名古屋で生まれ、亡くなった母親の匡子さんの勧めもあって、フィギュアを始めるようになった。門奈裕子氏の「名東フィギュアスケーティングクラブ」、山田満知子氏の「グランプリ東海フィギュアスケーティングクラブ」などで学び、ジュニア時代に頭角を現した。そして、本格的にお金が掛るのはここから。

 ゆかしメディアは以前にも、フィギュアスケート選手を育てるには幾ら費用がかかるかを算出したが、一人当たり年間1000万円以上も掛ることがわかった。二人分ということは、ずっと年間2000万円以上の支払いを長年行ってきたということだ(費用面での説明は、以下のリンクに譲るとする)。

 ◆わが娘を「浅田真央」に育てる費用は?◆

 父親は地元ではちょっとした有名人だが、マスコミに出ることはない。それは報道を自重していることもあるが、名古屋のマスコミ関係者は「人気ホストから、有名ホストクラブのオーナーに成り上がって、で年商1億円以上と言われるほど繁盛していたそうです。ただ、娘のために世間体を気にして店をたたんだことは誰もが知る話です」という。

 外見は、身長1メートル80はあろうかとしたスラっとした体形に、年齢よりも若く見える風貌だという。父の年収は優に1000万円以上はあっただろうし、名古屋市名東区に居住用の不動産も購入。普通ならば十分な暮らしができただろうが、娘のことを考えて名古屋でも有名な繁盛店を閉める決断をした。

 毎年2000万円近くの費用がかかるにも関わらず、収入の道を断つ上に、しかも、まだ40代で成功者としてのキャリアを捨てることは痛恨の極みではなかったか。それでも、勝負の世界で生きる娘のためには、すべてをささげる覚悟がなければ父親は務まらないという教訓でもある。

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