ヘッジファンドマネージャーの年間報酬金額が、数千億円になることはすでに既知である人も多いことだろう。これは創業者であり、トップの報酬。では、ナンバー2であるCIOやCOOはどのくらいの金額になるのだろうか。
デビッド・テッパー氏
テッパー氏らは運用会社トップであるが、ナンバー2はこれまで触れる機会はほとんどなかった。今回、米CNBCがナンバー2にスポットをあてている。
運用資産総額が50億ドル規模のヘッジファンドの場合、年利10%になったと仮定すれば、COOらナンバー2は年収は700万ドル(約7.1億円)~1000万ドル(約10.1億円)になるという。
その内訳だが、次のとおりだという。
・基本給 50万ドル~100万ドル
・マネジメントフィー 100万ドル~200万ドル
・成果給 最低ライン500万ドル~青天井
まず、基本給と手数料からあがる分だけで200万ドルほど貰うことができる。そのため、基本的に年収1億円プレーヤーであるということだ。さらに、成果給を合わせると、10億円プレーヤーに成りえるということだ。
ヘッジファンドリサーチの調査では、昨年の平均リターンは9.21%だった。しかし、ヘッジファンド業界的には、今後も持続的なリターンが永続するとは限らないために、少々、頭打ちの傾向もある。
過去、ポールソン&カンパニーで、ジョン・ポールソンの下で、住宅バブル崩壊を予測し、CDSの買い漁る方針を立てた、投資部門のナンバー2だったパオロ・ペレグリーニ氏(現在は独立)は、ブルームバーグによると、2007年の1年で数千万ドルを手にしたとされる。この年の同社の利益は1兆円を超えていた。
ちなみに、ポールソン氏の2007年の年収は40億ドル。ペレグリーニ氏と2ケタ違う。やはり、独立した方がいいということか。