年収によって、家計に占める「おけいこ事」の割合はどの程度なのか。アクサダイレクト生命保険がこのたび行った「子どものおけいこ事に関する意識調査」の結果によると、年収1000万円以上でも年収300万円未満でも、大差がないことが明らかになった。
この調査は、0~9歳児の母親2080人を対象に行ったもので、インターネット上で回答を募った。
◆世帯年収に関係なく、家計に占めるおけいこ費は平均6.3%
子どもにかかる月々のおけいこ費平均額として、0~3歳児は約7800円、4~6歳児は約9800円、7~9歳児は約1万4600円となった。また家計に占めるおけいこ費の平均割合は、0~3歳児は5.8%、4~6歳児は6.3%、7~9歳児は6.8%と、おけいこ費平均月額と同様に年齢が上がるにつれ割合も高まる傾向にある一方、世帯年収別にみると、家計に占めるおけいこ費の割合と世帯年収に相関はなく、平均6.3%であることもわかった。
つまり、割合は同じくらいということになると、金額の絶対額は年収300万円未満と、年収1000万円の世帯では、3倍以上の違いがあるということになる。全世帯平均の6.3%で計算すれば、年間18万9000円と、63万円となる。
そうなると、各家庭ともに年収とは関係なく、4月からの消費税の増税によってかかってくる負担は平等でもあるということができる。
◆半数以上が「費用」に悩み。費用捻出のため36%が食費切り詰め
おけいこ事をさせる上で、母親1418人のうち58.9%の人が「費用がかさむ」点に悩んでいた。費用捻出のために家計管理で工夫していることとして、「食費の切り詰め」が36.2%と圧倒的だった。
◆もっと早くから習わせずに後悔したおけいこ事「水泳」「習字」「そろばん」「英語・英会話」
7~9歳の小学校児童を子どもに持つ母親624人に対し、もっと早くから習わせなくて後悔したおけいこ事を聞いてみたところ、上位3位は「水泳」21.3%、「習字」7.9%、「そろばん」「英語・英会話」が共に6.1%となった。
その理由は「授業で一人だけ泳げなかったから(水泳)」「小学校から英語の授業が始まるから(英語・英会話)」などと、多くが学校の授業対応を考慮していた。