「スカルプD」アンファー所得隠しは「ステマ」対策か?

 朝日新聞など新聞各紙が、男性シャンプー「スカルプD」のメーカー「アンファー」(東京・銀座)が東京国税局から、2011年3月期までの2年間で1億5000万円の所得隠しを指摘されていたと伝えた。修正申告済み。CMで20人のタレントと契約したが、4人が出演なしということで、「寄付」扱いと認定されたが、ステマ対策を所得隠しとされた可能性もある。

 まず、これまでに出演した16組は次のとおり。※敬称略
雨上がり決死隊
HIKAKIN
中居正広
草彅剛
TKO
川島明
ピース
フットボールアワー
TETSUYA(EXILE)

前田典子
真山景子
椿鬼奴
村上里佳子
藤本美貴
橋本麗香

リオネル・メッシ

 ちなみに、メッシ選手はウルグアイの肖像権管理会社を使うことで課税を逃れたとされ、500万ユーロをスペインの税務当局に支払っている。

 ここに名前の挙がっていない4人だが、表に出さなかった可能性として考えられるのは、ステマ(ステルスマーケティング)要員として起用したのではないか、ということだ。東京国税局の言い分どおりであるなら、寄付行為と認定しているが、現実的には何らかの理由でオンエアーにまで至っていない可能性も捨てきれない。通常のCMでは、お蔵入りもないわけではない。

 しかし、アンファーが朝日新聞の取材に対して、CM出演はなくとも、つぶやきの効果の期待について語っているのだ。

 つまり、ステマ要員と推察される。ただ、現状では4人の誰がどこまで、非公式な宣伝活動を行ったのかは判明していない。

 ステマはペニーオークションが過去に社会問題になった経緯もあり、タレントマネージメント側にも慎重さが要求されている。

 アンファーは総額で約40億円を都内の広告会社に支払ったとされている。

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