5 家族に我慢を強いる
これは極端な話だが、芸能界などで時々、家庭が崩壊してしまう例がある。特に母親の時間や気配りがすべて、その子供に集中し、他の子供にまで手が回らなくなる。また、夫との会話もなくなり、夫婦仲も悪くなりがち。芸能界では、過去には次のような例もあった。
親はもちろんのこと、兄弟の支えも侮れない。高橋大輔選手の場合は4人兄弟の末っ子だったが、3人の兄は弟のため食費を削り、そして、練習を終えて深夜に高橋選手が帰宅するまで箸をつけずに待ち、食卓をともにしたという。
もちろん、すべてに手が回らないならば、実家の協力を仰ぐのも良いだろう。また、金銭面でも祖父母からの1500万円の非課税枠が設定された教育費の贈与や、生前贈与なども利用すればよいだろう。
6 父親は普通の人?
ここまでは母親中心に見てきたが、最後は父親について触れたい。「俺はサラリーマンだし、運動神経も普通だったし」と心の中でつぶやいていそうだが、そういう父親のために、著名選手の父親の職業を見てみる。※敬称略
浅田真央 元飲食店経営
鈴木明子 飲食店経営
村上佳菜子 飲食店経営
羽生結弦 公務員(教諭)
高橋大輔 建設関係職人
町田樹 不明
荒川静香 NTT
安藤美姫 死去(父の実家はカフェチェーン経営)
八木沼純子 父は元首相・松方正義につながる名門家系出身
実は普通なのだ。特に、荒川選手は会社員家庭から金メダリストになったのである。父親が富裕層だったり、特別な才能が必要というわけではない。