日本の長者番付コロプラ社長36歳で2300億円

 36歳、最年少のランクインとなった馬場氏だが、「コロプラ」で「位置ゲー」と言われるジャンルを確立した。株価だけ見ればぽっと出の若者のように見えるが、学生時代から、コロプラは2005年から提供をスタートしている。


コロプラの馬場巧淳氏(フォーブスより)
 まず「位置ゲー」とは、携帯電話の位置情報を使って遊ぶジャンルのゲームの「ことを言う。ユーザーの現在地や移動距離に応じてゲーム内のアイテムや通貨が獲得できるという、携帯電話ならではの特徴をうまく生かした新ジャンルと言えるだろう。

 アイテムを獲得して自分の島を育てていく「コロニーな生活☆PLUS」(通称コロプラ)が、大ヒットした。当初は別の会社に勤務しながら自らがゲームを運営を行ってきた。しかし、そのうち独立してコロプラに専念して独立するようになる。08年にコロプラを会社として設立し、仲間とともに本格的に打ち込み、09年1月には月間総PVが1億を突破した。

 会社勤めをしながら、ゲーム運営。後にゲーム運営に専念した点は、グリー創業者田中良和氏とどこか似ている点もある。

 馬場氏は会社HPで、目標を、オンラインをオフラインの世界につなげて、スマートフォンのエンターテイメントで世界一を目指すとしている。

 その一方で、ゲーム業界は難しいと考えさせられるのが、昨年の長者番付で11位だった任天堂の中興の祖であった山内溥氏(18億ドル)。亡くなったが、株価下落と資産は子息に4分割され相続されたことで、番付から外れた。

 グリーももはや新世代と呼ばれる存在ではないゲーム業界。新旧明暗が別れた形になったのが、今年の長者番付でもある。

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