秋元康氏の年収が100億円に近づく?

 国税庁はこのたび2012年分の所得の申告に関する調査を発表し、年収100億円超は昨年の4倍となる16人、50億円~100億円は18人となったことが判明した。また、ゆかしメディアは昨年、業界関係者の声を総合し、作詞家の秋元康氏の年収が50億円以上であると推定したが、今回も「文筆・作曲・芸術家」の区分には50億円以上のところに一人だけ分布があり、状況的にほぼ秋元氏と見て間違いないだろう。

 平成24年(2012年)1月~12月までの所得で、50~100億円が1人。音楽不況の中で、ほぼ一人勝ちを収めている秋元氏が該当者である可能性が高い。

 というのも2012年は前年を超えるセールスで、さらに東日本大震災の影響もなく、48グループのビジネス上の一つのピークでもあるからだ。AKB48などは、シングル市場の約3割を占める、1225万枚(前年1161万枚)を売り上げている。特にAKB48本体の以下5作品はすべてミリオンセラーとなった。

2月 GIVE ME FIVE!
5月 真夏のSounds good!
8月 ギンガムチェック
10月 UZA
12月 永遠プレッシャー

 また、48グループの売上上位4組の枚数は次のようになる。
AKB48 708万枚
SKE48 181万枚
NMB48 158万枚
渡辺麻友 38万枚

 総売り上げは200億円以上となるが、印税だけでも十数億円。また、付帯する権利は●割増しとなるため、これだけでほとんど50億円に近付く。


国税庁
 さらに、この年はパチンコ台を発表。業界関係者によると、25万台以上売れるという異例のヒットになったという。1台あたりは、業界水準で30~40万円と見積もると、約900億円売り上げたことになる。仮に権利料を5%としても、45億円。

 これらを合わせると、100億円未満だが、ほとんど100億円に限りなく近いという計算になる。もちろん、納税額は途方もない金額となり、節税するとしても会社の買収など、これまた規模の大きな話となる。

 この業界では利益は芸能プロダクションやTV局などに優先的に入っていくものだが、AKB48ビジネスは、本体のAKSに生まれたキャッシュを有効に流れ込むようにした点でも優れており、まさに一人勝ちは続いている。

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