フェラーリ今年も減産体制を維持、7000台未満

 伊高級スポーツカーブランド、フェラーリは前年に引き続き2014年も、7000台未満の減産体制を維持していく方針を明らかにした。

 ジュネーブ・モーターショーで、ルカ・ディ・モンテゼーモロ会長がCNBCに対して「フェラーリは、昨年に続いて2014年も生産台数は7000台未満にする。市場に多くの台数を投下し過ぎることはない」と語った。

2012年 7300
2013年 7000未満
2014年 7000未満見通し


フェラーリ・カリフォルニアT
 フェラーリの2013年の売上高は、対前年比5%増の23億ユーロ(約3286億円)、最終利益は2億4600万ユーロ(約351億円)となった。営業キャッシュフローも13億6000万ユーロといずれも過去最高となっている。

 研究開発費など3億3700万ユーロという売上高の15%を投資しているが、これらも健全に吸収できている。

 好決算は好景気であった影響が大だが、さらに減産によるブランド性の向上と収益の向上を同時に高めるという経営戦略が当たった格好だ。

 それと同時に、減産政策が過去のフェラーリが軒並み高額で取引されたヴィンテージ
市場に与えた影響は否定できない。ちなみに、昨年の減産発表後に記録的高値で取引されたフェラーリのヴィンテージカーが出現したのは、政策の影響は無視できない。

車種             落札額    落札月
250テスタロッサ(1957年型) 3980万ドル  14年2月
250GTO(1963年型)    5200万ドル  13年10月
275GTB(1967年型)    2750万ドル  13年8月

 フェラーリはジュネーブでは「カリフォルニアT」をお披露目。昨年発表の「ラフェラーリ」も499台の生産を大幅に上回る注文が殺到したことを考えれば、今後はどのモデルもよりプレミア化していきそうだ。

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