リクルート住まいカンパニーが発表した「2014年版 みんなが選んだ住みたい街ランキング 関東版-20代~40代編」によると、定番だが1位は東京・武蔵野市の吉祥寺となった。3位に池袋が急浮上したり、目白が83位も順位を上げるなど、JR山手線沿線の23区内が見直され始めているようだ。
この手の調査では乗降客の多い中央線の人気は吉祥寺に集中する傾向があり、結果はやはり1位となった。東横線は、恵比寿、中目黒、横浜、自由が丘、武蔵小杉と人気が分散しやすいため、吉祥寺に1位を譲ることになる。
1 吉祥寺
2 恵比寿
3 池袋
4 中目黒
5 横浜
6 自由が丘
7 新宿
8 品川
9 武蔵小杉
10 表参道
その人気の東横線だが、東京メトロ副都心線との乗り入れが行われたために、池袋は脚光を浴びる存在となっている模様だ。
そのおかげで、上位10駅中で最も順位を上げたのが池袋で、前年13位から3位と大きく上げた。ブリリアタワー池袋、ルミナリータワー池袋などのタワーマンションも即完売物件も出ている。説明会では、豊島区だけでなく、埼玉、東横線住民の姿も多く見られたほど。
アンケートに回答したディンクス男性(36)は「勤務場所へのアクセスと通勤時間が苦にならない。オフのときにさまざまなところへ行くことができる。資産価値も山手線沿線であれば、下落幅が小さい」としている。
また、目白は前年111位から28位と、最もランキングをあげている。古くからの高級住宅街で、JR山手線で2番目に乗降客は少ないために渋い存在。目白ガーデンプレイス、シティテラス目白など駅前に大規模高級マンションなどがある。池袋が注目を集める中で隣駅で、学習院大学などがある文教地区としての環境の良さも手伝ったか。
そして、寂しいのは埼玉県、茨城県の被験者。両県ともに、挙げた住みたい駅10駅の中で、東京の駅が6個を占めた。ともに1位は地元駅だったことで面目を保ったものの、両県民の本音をうかがわせる。