市場崩壊は間近! 30年間金を買い続けるマーク・ファーバー

 NYのブラックマンデー到来、日本のバブル崩壊などを予言した著名投資家マーク・ファーバー氏(Marc Faber Limited)がこのたび来日し、「現在の金融制度はいずれ破綻する。それがいつかわ分からないが、そのために私は30年間も毎月、金を購入している」と、金現物の積み立てをしていることを明らかにした。

 パンローリング主催の「投資戦略フェアEXPO2014」で語ったもの。

 ファーバー氏は70年代からウォール街で働き始め、その後は香港を拠点とした時代には日本などアジア株にも投資を行い、新興国株についても造詣が深い。現在はタイに在住だがバロンズ、CNBCなどでも定期的にコメントし、先見の明のある予測で影響力は強い。それは、これまでに次のようなことをズバりと言い当てているからだ。

1987年 NY株式市場のブラックマンデー到来
1990年 日本のバブル崩壊(8000円まで下げると予見)
2003年 日本株の上昇
2007年 世界的な株安の到来
2014年 ?


ファーバー氏
 今回述べたことで、大きな流れとしては、政府や中央銀行による信用拡大はすでに経済の拡大にはつながらず、世界のマネーだけが膨張した。現在の紙のマネーによる金融市場はいずれつぶれるが、そうなった際に最も値が下がりにくいもの、つまり金を購入しておけという警告だ。

 今のマーケットは政府が何度も市場介入することによって、不確実性の高いマーケットになりました。バブルと暴落を繰り返し、わずかの人だけがとんでもない恩恵を受けています。わたしが70年代にウォールストリートにいた時は、ビリオネアは世界に1、2人くらいでした。しかし、今は1000人以上います。

 香港のハンセン指数が暴落した時も、経済的にはダメージはほとんどなかったのです。

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