離婚で勝つ方法はこうだ
夫、妻双方にとっては天下分け目の決戦となるため、作戦参謀となる弁護士選びは事の他重要。まず結論として「絶対に勝てるという弁護士はいません。それに、クライアントそれぞれの価値観も大事です。富裕層ならば、絶対に何人かの弁護士事務所をハシゴしてでも自分と合う人と見つけた方が良いです。実際に対面した時の直感は当たっていますから」と青木弁護士。つまりクライアントの価値観とは、お金を求めて長期戦も辞さないという覚悟を決めて戦うのか、あるいは早く終わらせて第二の人生に向かうかのどちらかしかない、ということ。
つまり「金」か「時間」かの二者択一。戦っても今後の人生を考えれば「妻は5対5以上の取り分は望まないことです。まして、夫は富裕層ということならば、離婚でエネルギーを使うよりも、今までどおりに仕事をしていけば、いくらでも稼げるはずですから」という。もっとも、お互いの価値観がお金に置かれて執着すれば長期戦は必至で、「実際に何年も掛かっている人もいます」という。
つまり戦おうとすればするほど、泥仕合となり訴訟地獄から抜けられなくなるということだ。その覚悟がない人は、早期決着を目指すか、離婚を思いとどまるしかないようだ。では、仲直りはできるのか?