スマートフォンの使い方、富裕層ニュース、一般人SNS

 富裕層は一般人よりも、モバイルを使っている調査結果が明らかになった。英BBCによると、ビジネス利用、ニュースアプリの採用、さらには、1時間に1回アクセスする人の割合も約2倍の差があった。

 「世界の消費者によるモバイルデバイスの利用」の調査は、オーストラリア、ドイツ、スウェーデン、インド、香港とアメリカの6000人のスマートフォンユーザー。各国の所得上位20%の富裕層と、その他の一般層の傾向を比較。英放送局BBCが調査した。主な調査結果は次のとおりとなる。

・ビジネス利用 富裕層51% 一般層40%

・1時間に1回アクセスする割合 富裕層39% 一般層21%

・位置情報の開示 富裕層が関連サービスを利用するために位置情報を開示する確率は、一般層より18%高い

・ニュースコンテンツの利用 富裕層が一般層よりも15%高い。時事ニュースや緊急速報、ビジネス又は経済ニュースは28%も高い

・最も使うアプリ 富裕層=ニュースアプリ、一般層=ソーシャルネットワークアプリ


 また、モバイル広告に対しての意見だが、高所得者や富裕層は肯定的でもあった。

 モバイル広告とデスクトップ広告を認知度、好感度、購買意欲といったブランド評価の指標で比べた場合、モバイル広告は人口全体に対して2倍の効果が見込める。富裕層に絞ると4倍にもなるという。

 モバイル広告に肯定的な富裕層は19%で、デスクトップ広告の18%とほぼ変わらない。無料コンテンツのサイトに絞ると、モバイル広告に肯定的な富裕層の数字は41%にもなる。

 BBCは「今後5年間で富裕層の59%が携帯電話でより多くのニュースを消費するようになる」と予測した。

 2012年の調査では、モバイルでのニュース消費はニュース見出しの閲覧にほぼ限られているという結果だった。しかし、今回の調査では端末利用者の34%は、ニュースの読み方は以前より深くなり、元の記事と関連した他の記事も読むようになったと答えている。

 ちなみに、他社の調査結果だが、2012年に米調査会社ラグジュアリー・インスティテュートが発表したスマートフォンの利用状況を調べている。

 それによると、富裕層はゲームやツイッターにはあまり時間を費やさず、ニュース、旅行、ファイナンス系のアプリを多く使う傾向にある結果に。もちろん、アングリーバードやフェイスブックなどの利用もあるが、一般層よりも少ないという。

 基本的な流れは変わらないようだ。

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