巨額脱税の疑い!東方神起ら育てた韓国芸能界のドン

 東方神起、BoA、少女時代らが所属する韓国芸能プロ最大手のSMエンターテイメントが、国税庁による特別税務調査に着手したことが、韓国メディアがいっせいに伝えるなど大ニュースとなっている。タックスヘイブンなど租税回避地に、ペーパーカンパニーをハコとして資金を移すことで、脱税をした疑いが持たれている。総額は数百億ウォン(数十億円)に上るとも見られている。


少女時代公式サイトより
 連合ニュースなどによると、今回はソウル地方国税庁で、法人の海外との取引を担当する国際取引調査局が調査にあたっているという。というのもSMエンタは、アーティストを日本や米国で稼働させることが多く、海外の売上金で韓国国内に還流しなかったものについて資料を押収したとも伝えられる。

 SMは2009年にも税務調査を受けたが、ここでは問題は特に指摘されていないという。

 会長を退いたが創業者で筆頭株主のイ・スマン氏は、韓国の長者番付でも名前を出す人物で、財閥ドットコムによると、カンナムの商業ビルなど不動産資産だけで、18億円以上だとされる。株式資産は1866億ウォン(約180億円)で、芸能界で1位。名実ともに韓国芸能界のドンでもある。

 韓国は、タックスヘイブンのペーパーカンパニーなどに移転した資産額は、ロシア、中国に次いで3番目に多いと、中央日報が伝えている。脱税総額の規模は大きく、当局はかなりの関心を持っている様子で、SMをあげることによる社会的なインパクトの大きさも狙っているとみられる。

 ちなみに、海外ペーパーカンパニーの社名と株主を公開しているICIJのサイト内では、イ・スマン氏の名前やファミリーの名前はない模様だ。

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