大富豪のグーグルのラリー・ペイジCEO(最高経営責任者)が、「(テスラの)イーロン・マスクに投資することが最大の博愛だ」と述べた。寄付についての考え方は別れるものの、結局は使い道としてどちらが有効であるかという問題。ただ、使い道候補として、特定の会社や個人の名前を指すことは珍しい。
米サイトのビジネスインサイダーによると、ペイジ氏がTEDカンファレンス述べたもの。
ペイジ氏は「ほとんどの人は、基本的には企業が悪だと思っているだろう。それは当たっているかもしれない。というのも、企業は 20年前、 50年前と同じことをやっている。それは我々が本当に必要なものはない、特に技術で、我々は革命的な変化を必要としている。これこそが博愛につながる」と述べた。
マスク氏は、テスラでハイブリッドカーの開発、スペースXで宇宙事業の開発を行っている。理由としては、それを後押しすることが、人類の未来への貢献になるということからだという。もちろん、具体的にいつまでにどのくらいの金額をという計画までは触れていない。
主な大富豪の寄付に対する考え方
【推進派】
◆ビル・ゲイツ ウォーレン・バフェット
両人は、大富豪全員に資産の半分を将来的に寄付しようという目的で創設した
「ギビング・プレッジ」の活動にも熱心。これには40人以上の大富豪が賛同した。
◆アンドリュー・カーネギー
著書「富の福音」で、富裕層の社会的義務を説いている。
◆テリー・ゴー
ホンハイグループCEOでゲイツ氏らに賛同している。
【消極派】
◆カルロス・スリム・ヘル
4年連続で世界一の大富豪に。過去にはビル&メリンダ財団に寄付したこともあるが、雇用の創出を目指す。
◆中国の大富豪の多く
ゲイツ&バフェットが中国に行って普及をしようとしたが、失敗に終わった過去も。
大富豪とはいかなくとも、日本の富裕層も一般的には使い道に対して主張を持つ人が多い。単なるバラまきではなく、本当に有効に使われているかという経済観念がしっかりしているからだ。
ゆかしメディアは過去に、アノ10億円の寄付金のその後(神奈川県南足柄市、横溝千鶴子さん)として取り上げたこともあるが、用途を考えておくことは必要だと痛感させられる。