東大合格者ランキング、開成33年連続1位も減少続く

 東京大学(前期・後期)の合格者が全日程でほぼ出そろい、合格者ランキングでは、開成(東京)が33年連続1位となった。しかし、その一方で12年の203人、13年の170人と減少傾向にある。進学校の生徒の間でも、とにかく東大というよりは他の国立医学部や海外なども視野に入れた選択肢が広がっていることをうかがわせる結果となった。

1 開成(東京)   158
2 灘(兵庫)    103
3 筑波大駒場(東京)99
4 麻布(東京)   81
5 駒場東邦(東京) 75
6 聖光学園(神奈川)71
7 桜蔭(東京)   68
8 栄光学園(神奈川)67
9 学芸大付(東京) 56
10 渋谷教育学園幕張(千葉)48
11 海城(東京)  40
12 久留米大付(福岡)38
13 ラ・サール(鹿児島)38
14 日比谷(東京) 37
15 浅野(神奈川) 34
16 県浦和(埼玉) 33
16 豊島丘女子学園(東京)33
18 西(東京)   31
18 東大寺学園(奈良)31
20 筑波大付(東京)28
※週刊朝日、サンデー毎日より

 東大は受験生向けの「地方巡業」を数多くこなすようになっており、アピールに励んでいるが、効果は何とも言いにくい。また、昨今の医学部人気にも押されている面もある。

 代々木ゼミナールによると、医学部の志願動向指数(前年を100とする)は、旧帝大では東大(96)、名古屋大(80)大阪大(93)とダウンしている。その一方で、地方の医科大学、福島県立医科大(130)、千葉大(123)、福井大(113)、浜松医科大(116)などの増加傾向もある。また、私立大学も900万円の大幅値下げを行った順天堂にならい、約1200万円減額した帝京大も人気化したり、優秀な学生確保の競争は激化している。 

 一方で、西の雄・京大は再生医療の最先端である、iPS細胞研究所の存在もあり、理系の志望者にとっては一つの目標にもなる。関東からの合格者も増えており、全国区化が進んでいる。

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