みんなの党の渡辺喜美代表が、化粧品大手ディーエイチシー(DHC)の吉田嘉明会長から8億円を借り入れていたことが判明したが、政治家生命がかかる渡辺氏の今後の対応に注目が集まるが、と同時に8億円をポンと「政治資金」として出せる吉田氏とは何者か、という点にも注目が集まる。
まず、国税庁の公表していた高額納税者の名簿だが、最後の3カ年度分では、全国で10位に入る税金を納めている。
2004年 6位 10億1221万円
2003年 2位 10億1439万円
2002年 5位 9億8015万円
推定年収は少なくとも20億円近くはあるだろう。自宅が千葉県にあるため、県内イチの富裕層であるといっても過言ではないだろう。DHC自体が非上場だけに、素性はあまり知られておらず、また露出を避けているのかマスコミに登場することもなく、顔を見たことがないという人も多い。
大学の書籍の翻訳からスタートしたが、友人の美輪明宏さんから勧められて、コスメの通販事業に参入をしたと言われる。
この件が発覚した、週刊新潮の報道によれば、半官びいきなところがあるようで、旧弊打破のために戦う政治家が好みのようだ。
さて、政治とのつながりだが、過去に菅直人・元首相の政治団体の政治資金報告書に150万円の寄付が報告されいている。市民運動家から改革を掲げてのしあがった菅氏、そして、行財政改革を掲げて自民党を出た渡辺氏、ともに頼もしく映ったのだろうか。
渡辺氏は熊手を購入したことを明かしたり、違法性も否定している。何らかの不義理があった模様だが、8億円という大金の恨みはおそろしい。