前事務所脱税事件、GACKTさんは今後も立件なし?

 人気アーティスト、GACKTさん(40)のファンクラブ運営資金約5800万円を脱税していたとして、東京地検特捜部が法人税法違反などの疑いで、当時のファンクラブ運営会社「DEARS」社長、ゴーディー・エンターテインメント社長ら3人を逮捕した。大々的なマルサの強制調査から1年半。芸能界では「金の成る木」と認識されているタレントのファンクラブ関係から立件されたが、芸能関係者は「GACKT本人までは手は届かないだろう」との見方も出ており、注目された一大脱税疑惑は、このまま終結の可能性が出てきた。

ファンクラブの消えた金?


GACKTさん
 GACKTさんはゴーディーに所属していたが、昨年、別の事務所に移籍している。ゴーディーの社長らは、映像ソフト制作の費用を水増しして2010年までの2年間で約1億9500万円の所得を隠し、法人税約5800万円を免れていた疑い。

 一昨年8月、世田谷区内のGACKTさんの自宅に東京国税局査察部の大規模な調査が入った。ファンクラブで東日本大震災の義捐金名目で集めた金額が2億円と公表されていたが、実際にはそれ以上に集まっていたと政治結社などの街宣活動で言われるなどしてきた。話が本当だとすれば、金はどこに消えたのか。

 当初はGACKTさんの主体的な関与が疑われたこともあり、銀行口座などの金の流れ、さらには携帯電話や手帳など個人情報のエモリーや、人間関係の流れが分かるものなど押収物は実に多岐にわたったという。

 その後、ファンクラブ運営のDEARSは閉鎖。ゴーディー・エンターテインメントは残った。

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