金の成る木を立件したが・・・
ただ、前出の芸能プロ関係者(総務系幹部)は「GACKTと前のマネージメントとは必ずしも良好な関係だったかと言えば、そうでもないみたいです。マネージメントにお金の悪い噂もたくさん出ていましたから。強制調査以降に、袂を分かっていますが、それは調査から逃れようとするものではなく、内実は仲たがいかもしれません」とする。
その上で「強制調査でかなりのブツを押収したようですが、東京地検に告発できるような良い案件が、これくらいしかなかったということでしょう。芸能界では普通、ファンクラブのお金と、アーティストとの間に関わりを持たせている事務所はないでしょうから、事件化するには遠い気がしますね」と、分析する。
GACKTさんはゴーディーの役員ではなく、会社経営の実態や金の流れを知らない可能性が高そうだ。実の姉が監査役として入っていることは音楽業界関係者の間では知られている(法人登記にもその名前がある)が、経営への関与というにはあまりにも弱いか。
ファンクラブという、金の成る木として業界的には認識されている「ハコ」をとりあえず立件した当局。ここまでの報道があまりにも派手だっただけに完全に尻すぼみの印象を与える。
その後の一部週刊誌の報道では、マレーシア、香港などに移住しようかとの計画も立てているようだが、今後はどうするのか。本人は音楽活動に変わらぬ意欲を持っているともいい、脱税事件を受けてのプレスリリースは、脱税をした前事務所と関係するイメージを早く断ち切りたいとの意図がうかがえる。