LVMHの株主総会
マーク・ジェイコブス氏は1997年から16年間にわたってLVMHの中核ブランド、ルイ・ヴィトンのクリエイティブディレクターを務めてきたが昨年、退任。自身のブランド、マーク・ジェイコブスに専念し、IPOを目指す。
その抜擢したアルノー氏だが、マーク氏について「当初は売上高は1000万ドル(約10億円)程度だった。でも、マークは米国で最も素晴らしいデザイナー。今後5~10年でLVMHの3分の1くらいの規模に成長する可能性がある」と絶賛した。
ルイ・ヴィトンでの最後のショーで
あいさつするマーク・ジェイコブス氏
LVMHは昨年は革製品と被服、ワイン&スピリッツが好調で、売上高は前年比4%増の291億4900万ユーロ、営業利益は同3%増の58億9400万ユーロとなった。配当金も2008年から5年間で14%増加しており、1株あたり3.10ユーロとなっている。
マーク・ジェイコブスが売上高で3分の1の規模になるとすれば、約100億ユーロで、1兆円企業となる。
LVMHの2014年の主な年度方針は次のとおり。
・2013年はワイン&スピリットが伸びたが、14年も新興市場への浸透を目指して資源を投入する。
・M&Aした「ロロ・ピアーナ」の再建を支援する。
・「クリスチャン・ディオール」のマネジメントのテコ入れ。
・セフォラの伸長でリアルとネットの両方の販売強化を図る。