開成高校が学費免除の奨学制度

 開成高校は平成27年度から、学費を免除する「開成会 道灌山奨学金」を創設することを決定した。開成で学びたいが経済的理由で断念する学生を入学金と授業料を免除して迎える制度。6月までに制度の詳細が発表される。超難関校では、珍しい。

 開成は、入学金30万円、年間授業料が48万円、施設拡充費12万円。他にも、施設維持費、実験費なども毎月かかる。初年度の納入費用は100万円以上となる。新制度は、世帯の年収に条件が付きそうな見通し。

 在学生やOBの世帯年収は公表していないものの、東大の「2010年学生生活実態調査の結果」(2011年12月)によると、世帯年収950万円以上の家庭が51.8%に上っている。今年度は開成から158人が東大に進学、ハーバード大に1人進学しており、東大生の調査は当てはまっているだろう。また鉄緑会など有名学習塾にも多くの生徒が通うことからも、家計の余裕はあるだろう。

 奨学制度の名前は、開成学園が立地する「道灌山」で、ボートレースの応援歌でもある「道灌山に赫々かくと輝く歴史」 (ボートレス応援歌)に由来する。

 今年は開成高校野球部をモデルにした小説「弱くても勝てます」(高橋秀実著)が、嵐の二宮和也さん主演で連ドラ化されている。

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