高所得者こそ絶対やるべき ふるさと納税「タダ飯」生活

 金森さん自身は、合計で300万円以上の寄付を行っている。つまり、その分の食費をほとんど無料でいただいているというわけだ。実際の年収から見れば、上限額いっぱいではない。というのも、全部消費仕切るのがたいへんだという意味でもある。では、その一部を紹介しておく。

・佐賀県玄海町  10万円 毎月3000円ずつフグなど
・北海道上士幌町 1万円  A5ランク十勝ナイタイ和牛など
・鳥取県岩見町  3万円  松葉ガニ、米など詰め合わせ

 金森さんはスタートして今年で2年目であり、少しずつポートフォリオを見直して、ベストに近づけていっているのだという。主食である米も、多くの自治体が行っており、組み合わせ次第で購入する必要もなくなる。

 また、さらに特産品ではないものの、鳥取県日吉津村のイオンの商品券、千葉県市川市の「Tポイント」や、岐阜県各務原市のゲームソフトなど実利的なものもある。こうしたものも、うまく利用したいところ。

 そして、注意しなければならないのは、ふるさと納税をせっかく行っても確定申告を忘れる人も意外と多いそうだ。それでは、買い物と同じになってしまうために、優待品のタダ取りのためにも、しっかりと忘れないことだ。

 税制では優遇されているとは言い難い高額所得者だが、ぜひとも利用してもらいたい制度でもある。

 金森さんは「納税をたくさんしても、(例えば)保育園に入るにもすごい倍率だし、逆に世の中では生活保護の方が色々と優遇されていたりします」という。自身は海外に移転する気は今のところまったくないというが、「富裕層は腹を決めれば海外に住所を移転しますよ」と強調する。

 富裕層や高額所得者が、有効に節税できる手段であり、日ごろの社会への貢献から堂々と使えば良いだろう。

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