「寄付をするほど金持ちになれる」ワイル氏

 「寄付をすればするほど金持ちになれる」。

 元シティグループCEOのサンフォード・ワイル氏が、CNBCに生出演し寄付について語った。

 ワイル氏はこのたび、米ソノマ州立大学に音楽施設の建設用途などで1200万ドルの寄付を行った。過去にもNYのカーネギーホールなど様々な寄付を行っており、寄付にかけてきた総額では少なくとも数十億億円以上になるだろう。大富豪ビル・ゲイツ氏、ウォーレン・バフェット氏が提唱するギビング・プレッジにも賛同している。

 ワイル氏は「寄付をすればするほど、人間としても磨かれるから、今まで以上にもっと豊かに金持ちになれる」と語った。

 ゲイツ、バフェットの2氏が中国の大富豪にも訴えているが、ほとんど話を聞いてさえもらえずに撃沈しており、ゲイツ氏も最近、中国の新聞に寄付を呼び掛ける寄稿をするなどしている。

 米国では、宗教的な事情などもあり、金持ちになる前から寄付をしたりする習慣もある。また、先に与えるということで、後から金が回ってくるという風に考えるのも特徴的だ。

 日本では基本的に、寄付する金がかねれば寄付ができないと考える方が自然だ。また、税金をたくさん納めることこそが、最大の「寄付」であるとの認識を持つ人も多い。そのため、金持ちになってから寄付する日本などアジアではなかなか理解しがたいものがある。もちろん、どちらが正しいとは優劣はつけないが。

 ただ、寄付に対しては新しい考え方も出てきている。大富豪のグーグルのラリー・ペイジCEOは、普通に寄付するよりもテスラのイーロン・マスク氏に投資する方が人類にとって有益である、との認識を示すなどしている。

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