超富裕層の成功の要因、運55%、親のコネ8%

 運用資産が5億円~25億円の超富裕層が、自身が富を築いた要因について、ハードワークが96%でトップだった。また、本人らの謙遜でよく使われる、もしくは他人のやっかみで言われる、運は55%、親のコネは8%と考えていることが、米投資アドバイザーのスペクトラムグループの調査でわかった。

 同調査で上位五つの要素は次のようになる(複数回答)。

ハードワーク 96%
教育     94%
賢い投資   88%
倹約     80%
リスクを取る 70%

 ハードワーク96%、教育94%の割合が圧倒的に高く、投資も88%と高い割合となっている。倹約やリスクを取るという要素もあるが、全体的には自身の能動的な行動によって富を築いて超富裕層になったことを示している。

 一方で、低い割合の要素は次のようになる(複数回答)。

運    55%
投資運用者の判断 36%
相続   31%
親のコネ 8%


 相続、親のコネというのはある意味で正直な回答ではあるが、他人からはあまり言われたくない言葉の筆頭だろう。

 日本でも成功の要因を聞かれて、「運が良かっただけ」と答える人はかなり多いのだが、これは謙遜か、理由がよくわからないから来る言葉だ。ただ、実は「ハードワーク」の裏表であることが多い。成功か失敗か深く考えすぎると成功などできないため、ハードワークで突っ走ることは意外に多い。

 ゆかしメディアで連載中の「30代で年収3000万円を実現する」の調査結果でも、成功者の4割以上が現在の成功のイメージができていたわけではないと答えている。そうした様々な感情が、運が良かっただけと答えさせることもある。

 そして、わずか8%だった親のコネだが、いわゆる超富裕層家庭に生まれて成功した人も、実は親のコネではなく、自身で道を切り拓いた人も多い。親の相続資産やコネに頼るやつといっしょにするな、という強烈なメッセージも含まれているのである。

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