今年1~3月期の世界の商業不動産投資で、東京が1兆2540億円でロンドンやNYを押さえて世界一となったことがわかった。米不動産サービス会社ジョーンズラングラサールがまとめた。
今年第1四半期(1~3月)の世界の商業用不動産投資額は、前年同期比26%増の1360億ドルに。その中で、日本の商業用不動産投資額は15%増の122億ドルで、28.5%増の1兆2540億円に拡大した。
◆投資額の多かった都市(14年第1四半期、13年第1四半期)
1 東京 101億ドル 59億ドル
2 NY 69億ドル 52億ドル
3 ロンドン 63億ドル 63億ドル
4 パリ 43億ドル 30億ドル
5 LA 36億ドル 14億ドル
6 ワシントン 33億ドル 20億ドル
7 シカゴ 26億ドル 11億ドル
8 フィラデルフィア 24億ドル 0.4億ドル
9 サンフランシスコ 20億ドル 0.7億ドル
10 ボストン 18億ドル 11億ドル
アジアで東京が唯一ランキング入り。J-REITで2月にヒューリックリート投資法人が資産規模約1000億円で上場したり、また、大手町タワー、タイムズスクエア、中野セントラルパークなどの大型取り引きもあった。日本は3月が年度末にあたるために、この時期には不動産は動きやすい傾向もあるが、海外投資家が参入し、REITやそれ以外でも取引は昨年以上に活発であったことを示している。
同社のリサーチ事業部長の赤城威志は「都市別の投資額ランキングで常に上位に君臨するロンドン、ニューヨークに大差をつけての1位となり、年度末という要因はあるものの投資家の東京の不動産に対する非常に高い投資意欲を反映する結果となりました。不動産価格上昇を引き金に投資案件の市場供給は増加しており、前年比での投資額増加傾向は続いていくものと期待されます」と見ている。
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