米フォーブスはこのたび、世界の邸宅価格ランキングを発表し、1位は前回に引き続きインドのムケシュ・アンバニ氏のムンバイのビルで10億ドルだった。孫正義氏のカリフォルニアの豪邸は、高額取引が相次いだために、前回の10位から12位に後退した。
◆邸宅価格ランキング(オーナー、取引額、資産総額、所在地)
1 ムケシュ・アンバニ 10億ドル 239億ドル 印
2 リリー・サフラ 7.5億ドル 13億ドル 仏
3 アイラ・ルノー 2.48億ドル 60億ドル 米
4 不明(ワン・ハイドパーク) 2.37億ドル マンション 英
5 ラクシュミ・ミッタル 2.22億ドル 166億ドル 英
6 リナト・アクメトフ 2.21億ドル 118億ドル 英(ワン・ハイドパーク)
7 ラリー・エリソン 2億ドル 514億ドル 米
8 ローマン・アブラモビッチ 1.4億ドル 94億ドル 英
9 ケネス・グリフィン 1.3億ドル 52億ドル 米
10 ビル・ゲイツ 1.2億ドル 775億ドル 米
11 不明(コネチカット) 1.2億ドル 米
12 孫正義 1.17億ドル 173億ドル 米
※敬称略
顔ぶれはほとんど同じだが、ロンドンの世界最高額マンションである、ワン・ハイドパークが2件出てきた。ここはタックスヘイブンの会社を所有者として登録しているケースも多いことで知られており、4位のオーナーはどうやらそのようだ。6位のアクメトフ氏は、ウクライナ一の大富豪で政権にも大きな影響を持つ人物である。
1位のアンバニ氏の豪邸は、総工費10億ドルと世界最高額で、地上27階建て、高さ173メートルのビル。3つのヘリポート、管制塔、6階建ての駐車場。スイミングプール、50人収容の劇場設備も設置され、メイドら600人のスタッフも常駐できる。強度でも、マグニチュード8クラスの地震にも耐えうるという。地位はまったく揺るがない。
このランキングに登場する大富豪たちは、これ以外にも邸宅を所有しており、例えばエリソン氏は京都市内にも所有するほか、年に1軒は家を購入しているとも言われる。また、ゲイツ氏も長野県の軽井沢に別宅を建設中だと言われている。
NYなど世界各地で超高額マンションが建設中ということもあり、今後の取引で来年以降はランキングの顔ぶれも変わりそうだ。