億ションは即日完売も契約率は減少 4月マンション販売

 4月の首都圏マンションの契約率は前年同月比3.5ポイント減の74.4%となったが(前月比5.1ポイントダウン)、好不調の目安である7割を何とかキープした。港区白金台の億ション「グランドメゾン白金の社ザ・タワー」など即日完売物件も出ているものの、全体の供給が39.6%減少と3カ月連続の減少となり、市場全体としては反動が出ている印象だ。

 立地の良い港区白金台のグランドメゾン白金の社 ザ・タワー2期5次(13戸 平均1億40万円)と、文京区六義園のブランズ六義園アヴェニュー1期(20戸 平均9195万円)はともに億ションながら即日完売するなど、富裕層向けの人気物件は増税後ながらも好調だった。

 全体の契約率では、都下は68.7%に低下。千葉県79.7%、神奈川県71.0%、埼玉県54.5%となっている。23区は81.9%と好調を維持している。1億円以上の物件は供給32戸に対して、契約は26。2億円以上の物件は供給1戸に対して、契約は1だった。

 1戸当たりの平均価格は4846万円で前年同月比2.5%の上昇となり、資材費や人件費などの経費の上昇が価格に反映されており、今後の購買意欲にいくらか影響しそうだ。

 近畿の契約率は前年同月比5.5%減少となる74.3%で、供給も9.3%減少となっている。億ションは供給2で契約は0、8000万円以上は供給6で契約2、9000万円~9999万円は供給9の契約5となった。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる