100年投資でワインが最も優秀 年利4.1%

 1899~2012年までの期間の投資利回りは、ワインが国債、アート、切手よりも高く4.1%であることが研究で明らかになった。

 この研究は、英ケンブリッジ大学、仏HEC経営大学院などの合同研究チームの研究成果による。年代、シャトー、ヴィンテージワインなど約1万の組み合わせで、3万6000件以上の取引価格を調査した。その結果、ワインは1900年から2012年までの間に、実質的な年率リターンは4.1%というものだった。



 富裕層の投資においては、ヴィンテージワインは主流なものの一つであり、バークレイズの2012年の調査では、世界の富裕層の4分の1は、資産の2%はワインコレクションを所有しているという調査結果もある。また、ワインファンドも組成されており、オルタナティブ投資の需要も少なからず存在する。

 ボルドー、オー・ブリオン、ラフィット・ロートシルト、マルゴー、ムートン・ロートシルトのシャトー別に見ても、1970年代から取引量が顕著に拡大している。


 英国債1.5%、アート2.4%、切手2.8%を上回っている。一方で、英国株式の年率リターンは5.2%だった。 ヴィンテージものは年月とともに熟成され価値を増していくためにジワジワを上昇しやすい。ただ、1949年に37.11%の下落を記録しているように、大きな下落相場もあることは事実だ。

 今回の調査結果とは関係ないものの、中国など新興国での消費が増加している上に、生産量が年々減少し年間2.8億ケースになるとの見通しもある。今後は、再びワイン価格の高騰を読む向きもある。


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