ゴールドマンのW杯予想「日本株は買い?」

 サッカーW杯開幕を直前にして、ゴールドマン・サックスが発表したレポートが話題を読んでいる。結論から言えば、大会が終了してから1カ月限定の短期決戦でブラジルの株式を仕込む。そして、日本の成績が悪ければ日本株を買い、逆に良ければ買わない、という戦略で臨む方が良さそうだ。

 ゴールドマンのアナリスト、ピーター・オッペンハイマー氏は、自身も英プレミアの強豪チェルシーのファンであると述べ、決勝戦はアルゼンチンを3対1で下して優勝するとの予想を披露した。そこで、優勝確率が高いベスト5は次のとおりになる。

ブラジル 48.5%
アルゼンチン 14.1%
ドイツ 11.4%
スペイン 9.8%
オランダ 5.6%

 ブラジルの決勝進出確率は60.3%、ベスト4は71.7%、ベスト8は78.8%となっている。ちなみに日本は、予選突破リーグの確率が33.8%、決勝進出が0.3%、ベスト4が1.4%、ベスト8が9.9%。日本と同じブロックのライバルたちの予選突破確率は、コロンビア59.7%、ギリシャ60.6%、コートジボアール45.9%となり、日本は予選敗退の可能性の方が高いということになる。

 ここで株価との相関関係だが、優勝国、ホスト国の株価は、決勝戦から1カ月ほど高くなるという傾向が過去からは見ることができる。

 優勝国、準優勝国、ホスト国の株価動向を、期間を区切ってリターンをそれぞれ見てみた(開催から前後2カ月、前後3カ月、前後2年)。


 結論からいえば、優勝国を大会が終ってから1カ月だけを狙うという短期決戦で行くべきだ。もしくは、開催国の終了1カ月を狙うべきだ。開催国はブラジルで、優勝可能性が最も高いのがブラジルということになるので、ブラジルを大会終了後に1カ月だけ狙うという方針が良さそうだ。

 過去にブラジルが優勝した年は、株式の変動は激しい。2002年は前後2カ月はそれぞれ2ケタのマイナスに。1994年は後の1年は21.1%のプラスとなっている。

 さて、ホスト国の株価が上昇したかどうかについては、正直あまり良くとは言いにくい。終了から1カ月程度では平均2.7%の上昇だが、あくまで短期決戦。

 また、出場各国について言及がなされているが、日本については、FIFAランクやW杯の成績が悪いほど株価は良い傾向にあるということだ。さらに、嫌なことを一つ言われている。「日本サッカーは経済よりも早く成長した」と称賛しているものの、高齢化の問題だが、高齢化はサッカーにも押し寄せており、Jリーグの選手の平均年齢は、ここ約10年で約2歳上昇し28歳になっていると分析している。


日経225と日本のFIFAランクとの相関

 ちなみに、ゴールドマンが選ぶベスト11は次のようになる。
FW メッシ、ロナウド、ネイマール
MF イニエスタ、アザール、リベリー
DF アウベス、ラモス、シウバ、ラーム
GK メイヤー

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