スタジオアルタ(東京・新宿)が、2015年3月期に営業赤字になる見通しとなったことが日経新聞の報道でわかった。同社で収録していたフジテレビ系バラエティー「笑っていいとも!」終了によるところが大きいという。では、個人によるスタジオ投資は儲かるのか。
アルタの親会社の三越伊勢丹ホールディングスによると、同社決算は2014年3月期の売上高16億2300万円、経常利益55000万円、純利益600万円だった。
ただ、今回の日経報道の見通しでは、売上高は前期比14%減の13億円、営業損益は1億7900万円の赤字になる見通しだという。
決算を見ると意外に儲けが少ない印象だ。
同社株式は三越伊勢丹ホールディングスが6割、フジ・メディア・ホールディングスが4割を保有している。社長は三越の前関連事業本部国内関連事業部長が4月から就任している。
会議室の需要と同じく、スタジオの需要は安定的にあるといい、個人投資家でも運営している例はある。空き地は駐車場、空きビルは会議室、空き家はスタジオという具合の使い方だ。
富裕層でも、セカンドハウスとして所有している億ションを注文があればロケのスタジオとして、TV局などに貸し出すことがあるという。オーナーとTV局の橋渡しをする業者も今では数社あるそうだ。業者関係者によれば、普段、遊ばせておくだけでもったいないが、一方でTV局側は、億ションの撮影場所はなかなかないために、需要と供給は意外にも一致するそうだ。1時間2、3万円というのが相場のようだ。
ちなみに、「富裕層のパーティーを撮りたい」とのリクエストがあり、オーナーとその友人たちで集まって、収録されたということもあったそうだ。
ただ、あくまでも空いている物件を持っているが、普段使わないのでたまに貸すというやり方が一番良さそうだ。