世界で最も魅力的な投資先1位ボツワナ、株価指数3倍、日本70位

 米外交専門誌フォーリン・ポリシーが発表した、2014年の世界で最も魅力的な投資先ランキングで1位はボツワナとなった。アジアで1位は香港で、日本は全体の70位にとどまった。

1 ボツワナ   1.31
2 香港     1.22
3 台湾     1.20
4 カタール   1.20
5 シンガポール 1.18
6 インド    1.18
7 ルワンダ   1.16
8 ガーナ    1.15
9 カンボジア  1.14
10 モンゴル   1.13

 これは、投資効率を示す指数基準収益性指数(BPI)に基づいた評価で決定しており、資産価値の値上がりする力や、資産売却、国外持ち出しの自由度など8項目を評価して指数化している。

 ボツワナは昨年の2位から1位へ、台湾は7位から3位へそれぞれ躍進した。昨年1位の香港は今年は2位だった。


ボツワナ・オカバンコデルタ
 在ボツワナ日本国大使館の公式サイトによると、「投資環境の良さを誇るボツワナは新たな投資先としての関心も高まっています。政治的に安定していること、カントリーリスクが低いこと、積極的な外資誘致、マラリアや黄熱病などの感染症の危険が低いこと、南部アフリカへのハブとなっているヨハネスブルグから飛行機で1時間の距離であることといった魅力的な投資環境の特徴があります」としている。

 主要な産業は、GDPの30%をダイヤモンド、ニッケル、プラチナ、銅などの鉱物資源分野が占め、経済成長は鉱物資源による。近年は、鉱物資源に偏らないよう、その他の運輸、金融、教育、医療、通信などの産業振興も行っているという。

 ボツワナ証券取引所は、国内企業向け市場、海外企業向け市場とに分かれており、ともに資源関連企業の上場が目立つ。

 過去には、世界的投資家のジム・ロジャーズ氏が世界横断旅行の際にも立ち寄ったことが著書にも紹介されており、治安の良さなどについて触れている。

 ボツワナ国内企業のBSE指数(日本で言う日経平均に相当)は、2004年までは3000ポイント未満だったが、現在は9117ポイントで10年で約3倍になっている。

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