渡辺麻友1位決めた3000万円投票の「中国富裕層オタ」(AKB48選抜総選挙)

AKB48から政界へ

 「お笑い100万票」。

 これは、大阪での選挙はお笑いタレントが絶大な強さを誇るという意味で使われた、メディアでの言いまわしだ。地方選挙で、東京都、大阪府の知事選では当選者の得票数が200万票、300万票となるため、ドブ板選挙ではなくすでに顔が売れていなければ、勝つことはできない。

 そこで、前出の資産家出身の30代男性らのグループでは、「自分の娘をAKB48に入れて選抜総選挙で顔を売って、将来は選挙に出るというのは投資としては有効ではないか」との声も出たのだ。もちろん、本気で実行するとは思えないが…。

 AKB48総監督で今回は9位だった、高橋みなみさんが、かつてTV番組で選挙への興味を示したこともあった。ジャーナリストの田原総一朗氏から政治家に向いていると勧められて、興味を抱いたという。政党のリストアップに名前があるのかもしれない。まだ被選挙権はないが、資格を満たすようになれば、国政、もしくは地方自治体の首長、議員でも、台風の目となることは必至だ。

 仮に将来の投資と考えて、数千万円でも投票すれば、順位はかなり上に行くのも可能だ。そもそもずっと芸能界にいることにこだわりがなければ、顔を活かすことができる他の場所で活動する際には、大きなアドバンテージにもなる。もちろん、政界入りにあたっては本人の勉強は必須となるが。


生駒里奈さん
 例えば、今回の選抜総選挙で14位に入った生駒里奈さん(18)は、祖父が生まれ故郷の自治体の議長も務めたこともあるそうだ(2013年12月の衆院農林水産委員会の質問で匿名ながらも明らかにされている)。もしも、将来、故郷に戻って立候補すれば当選も十分可能だろう。

 将来、「AKB48選抜総選挙」から「選挙」に鞍替えする候補者は出てくるのだろうか。

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