年収1200万円以上の家庭で、中学校で公立、私立でどちらを選ぶか、私立が公立の約6倍に上ることがわかった。文科省がこのたびまとめた平成24年度の年度の「子供の学習費調査」でわかった。
下は、各年収ごとの割合を示したものだが、年収599万円以下の約半数が公立を選んでいる。1000万円以上、1200万円以上になると公立は一ケタになる。やはり、年収600万円レベルは一定のボーダラインにもなっているようだ。
◆世帯年収 公立中学 私立中学
400万未満 17.9% 4.7%
400~599万 28.7% 9.3%
600~789万 25.6% 16.8%
800~999万 15.3% 19.5%
1000~1199万 6.9% 18.9%
1200万以上 5.5% 30.9%
今度は費用面で見てみると、年収1000万円以上の高年収の層でも学費には2倍以上の差が出てしまう。大学さえ良ければ、その途中は公立で良いと考えている父親は高学歴層に意外に多いとも言われる。ただ、現状を聞いて腐っても私立という風に考え方を変える父親も多いという。
◆世帯年収 公立中学 私立中学
400万未満 36.3万円 104.7万円
400~599万 41.9万円 112.8万円
600~789万 45.6万円 117.2万円
800~999万 51.7万円 122.7万円
1000~1199万 57.9万円 131.4万円
1200万以上 60.3万円 149.3万円