本田ノートと富裕層のノートは似ている

書くことでムダな行動と考えを削ぎ落とす

 前出のIT社長によると、ノートに書いたことに対しての行動の優先順位が高くなり、他のムダな行動を省くことができるというのだ。どんなに富裕層でも一般の人でも時間だけは平等。目的に向かって一心不乱に突き進むことができるという点は、成功の大きな要因となろう。

 ちなみに、ノートではないが、本田選手の小学校の卒業文集が日本の各メディアはおろか、伊ガゼッタ・デロ・スポルト紙にまで掲載され、海外でも話題を呼んだ。「ぼくは大人になったら 世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる」(原文ママ)とある。また、セリエAで背番号10番を付けて活躍し、年俸40億円、プーマと契約していることなども記してある。
  
 みんなの目に触れる卒業文集にも書くと、ドリームキラーたちにバカにされかねないが、それでもあえて書き、ほぼ実現かそれに近付いているように見える。

 本田選手はノートの発表時に、大三郎さんから「このノートが山のようになっている時には、お前は一流選手になっている」と言われたということを明かしているが、本当に一流選手になっており、驚きでもある。

 ちなみに、前回のW杯でも、別の選手のノートが話題となっていた。それは、中村俊輔選手。中村・本田という2人の新旧カリスマに共通しているのは、Jリーグのジュニアユースからユースへ上がることができずに、高校サッカーから頭角を現して、Jリーグ、海外リーグ、日本代表、そして代表の中心選手へと上り詰めた点では同じという意味でも興味深い。

 また、男子よりも先にW杯優勝を果たし、世界の強豪国に仲間入りした、なでしこのエース大儀見優季選手もノートを付けていることを、自身のブログで明らかにしている。

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