米カリフォルニア州で、ツイッター上で宝のありかのヒントを公開して、現金を街中から探し出す「宝探しゲーム」を仕掛けた人物が、ツイッター上で初めて正体を明かした。米国版タイガーマスクは不動産投資家だったのだ。
男性は43歳で、名前はジェイソン・ブジ(Jason・Buzi)氏だという。ビジネスと不動産投資によって、少なくとも数百万ドルの富を築いてきたという。ツイッターのフォロワーはすでに50万人を超えており、一種の社会現象のような広がりとなっている。
「今週のスケジュール:金曜:ベガス、土曜:NY、ヒューストン、メキシコシティ
日曜:シカゴ。詳細は後ほど」
「ベガス、観光客があまり行かない所にあるよ」
「木馬がみんなにヒントを与えてくれるだろう」
などというツイートがお金ある場所を示唆し、人々がそこで宝探しを行うゴールドラッシュが起きているのだ。
ブジ氏は「友人たちと過ごしている時に、社会に何か恩返しをしたいと考えていたところ、みんなで楽しめるようなものでいきたい」というアイディアに落ちついたのだという。
12歳でキャンディを1ドルでスーパー買い、それを3ドルで売るというところから商売を始め、20代になってからは宝石商、不動産投資を始めたそうだ。自身のことを「フォーブス400に載るほどではないが、そこそこ富裕層になった」と定義しており、資産は数百万ドルレベルだろうか。
不動産投資を行う中で、差し押さえを受けた物件を取引したり、多くの人々の不幸も目の当たりにしたことにも影響を受けたそうだ。
これまでに、慈善団体への寄付もしてきたが、よりベターな社会貢献は何かと模索してきたそうだ。
「世の中は悲しい出来事に支配されているかのようです。しかし、人々はもっとポジティブなものを渇望しているはずですし、メディアもそうしたことを伝えたいと思っているはずです。フォロワーやファンに感謝を申し上げます。世界中の多くの場所に、幸せを広げていけたらと思います」
米国版タイガーマスクの試みは、お金の社会還元プラス明るいニュースの提供だった。