富裕層なのに「仕送り0円」の女子大生

マンションとカード

 なぜ、現金を持たせないのか。それは、ドケチだからという意味ではなく、持つ必要性がないからだ。


 つまり、マンションは自宅以外にも東京都内に所有しているものがあるので、そこに住まわせる。生活費だが、クレジットカードを持たせる。そして、使用明細書は親元に届くようにする。これだと現金を持たせる必要はない。現金が欲しければ、自分でアルバイトなどをして稼ぐしか方法はない。

 子供は、金銭的には不自由ないものの、間接的に親の監視下にいるようで意外にも窮屈でもある。

 中部地方のある開業医は、娘を東京の名門私立大学に入学させた際には、この方法を取ったという。以前に長男を東京の大学に活かせた際には生活費を現金で送っていたそうだが、行動が把握しづらかったという反省の意味も込めて、クレジットカードを持たせるという方式を取ったという。

 例えば、毎日朝コンビニで朝食を買っていたら「■月■日■時■分、セブンイレブン■店」などと印字され、ほぼ生活パターンさえも把握できる。また、学校と自宅ともまったく違う方向でのコンビニの消費が増えた、などの兆候が出れば、それは付近でアルバイトを始めた模様だ、などと把握することも可能となる。実はひじょうに合理的な方法なのだ。

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