2013年の日本の富裕層人口は、対前年比22.3%増の232万7000人となったことがわかった。伸び率は世界最大で、人口は米国に次いで世界2位だった。キャップジェミニ&RBSによるワールドウエルスリポート2014が集計した。2013年は世界全体で富裕層人口は、15%増加し1370万人で、資産総額も52兆6200億ドルに増加している。
世界の富裕層人口は日米でほぼ過半数を占め、また、米国、日本、ドイツ、中国で世界の富裕層人口の約7割を占める。富裕層人口と前年比割合は次のとおり(上位10カ国)。
米国 400.6万人 16.6%
日本 232.7万人 22.3%
ドイツ 113万人 11.4%
中国 75.8万人 17.8%
英国 52.7万人 13.4%
フランス 47.2万人 9.7%
スイス 33.0万人 16.8%
カナダ 32.0万人 7.2%
豪州 21.9万人 5.8%
イタリア 20.3万人 15.6%
伸びが大きな国の特徴としては、産油国のノルウェー、クウェート、金融センターの香港、シンガポールなどだった。他には中国、インド、ロシア、台湾も増加した。一方で、南米は停滞気味だった。これは株式市場によるところも大きい。
MSCIベンチマークインデックスによると、やはり日米が目立ち、南米の不振が著しい。北米27.6%、日本24.9%、世界24.1%、欧州21.7%、南米-15.7%となった。
また資産規模別の階層の人口は次のとおり。
超富裕層(3000万ドル以上) 12万8300人
アッパー富裕層(500万~3000万ドル未満) 123万人
富裕層(100万~500万ドル未満) 1237万1500人
超富裕層が資産総額52兆6200億ドルうち34.6%を占め、アッパー富裕層が22.3%、富裕層が43.1%を占めた。
次いで、富裕層の投資の志向を見てみる。